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「生きづらさ」の時代<SI Libretto 004>

香山リカ×上野千鶴子+専大生

「生きづらさ」の時代<SI Libretto 004>
 

目次

はじめに
第1章 生きるのがしんどい、と言う若者たち――香山リカ
 生存を維持するということ
 傷つきやすい若者のこころ
 攻撃性=ものすごい不安
 堂々めぐりの自罰意識
 はげしく乖離した心理傾向
 分裂した自己
 コントロールできない自分
 一般に浸透したスプリッティング
 優勝劣敗の原理
 すべてを受容して生きられる
第2章 ネオリベ改革がもたらしたもの――上野千鶴子
 心理学と社会学の違い
 心と社会の変化のシンクロ
 親による過剰期待の負荷
 ネオリベ改革とは
 ネオリベが壊したもの
 少子化が変える母と娘
 東大生がワーキングプアになる
 バランスのよい社会と向き合う
第3章 〈シンポジウム〉生きづらさのゆくえ
 無条件の存在承認
 豊かさゆえの生きづらさ
 危険な達成の可視化
 根の深い少子化問題
 存在承認の動機づけ
 生きづらい社会と向き合う
第4章 〈座談会〉私たちの生きづらさ
 つながりにおける依存と恐怖
 距離感という問題
 若者の進路とネオリベ
 マイノリティの生きづらさ
 「生きづらさ」をどうとらえ直すか
第5章 生きづらさを超えて――嶋根克己
 「生きづらさのゆくえ」から
 「生きづらさ」について考えることが生きづらい
 コミュニケーションの過剰と不全
 若者たちの時代認識
 自国文化を相対化する視点
 生きづらさをどう乗り切るか
 生きづらさを超えて
あとがき

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内容説明

80年代以降ネオリベ(新自由主義)や少子化が日本を大きく変えていったといわれるが、この社会を今覆う孤独死や自殺、ふえる失業、蔓延していく精神症など、どこへ行きつくのか。心理と社会の二つの視座から「この国」の生きづらさを見つめ、両断する。

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