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人と時代と経済学

現代を根源的に考える

目次

はじめに  原田博夫

第1章 アダム・スミス 人と時代と経済学  酒井 進
 はじめに
 1 アダム・スミス小伝
 2 同感の倫理学
 3 『富国論』 ― パラダイムの転換 (1)
 4 『富国論』 ― パラダイムの転換 (2)
 5 新しい豊かさと人間に向けて

第2章 マルクスと21世紀 マルクス原蓄論の理論的射程  内田 弘
 1 マルクスとグローバリズム
 2 マルクス原蓄論と現代
 3 望月清司のマルクス原蓄論分析
 4 中国の土地所有と経済開発要素
 5 黒瀬論文における中国原蓄
 6 西口論文における「スモール・ワールド」論
 7 イギリス経済史における「スモール・ワールド」の事例
 8 『ドイツ・イデオロギー』の原蓄論

第3章 ウェーバーの苦悩 近代のアポリア  八林秀一
 1 イントロダクション
 2 「近代主義者」ウェーバーと「近代への懐疑」を抱いたウェーバー
 3 近代そのものへの懐疑
 4 ウェーバーの個人史から
 5 ウェーバーの研究活動から
 6 総力戦としての第一次世界大戦
 7 ウェーバーの「官僚制化」批判
 8 真の政治指導者
 9 将来展望

第4章 ケインズの盛衰と辺境からの反撃  吉田雅明
 1 マクロ経済学の事情
 2 『一般理論』形成史研究の事情
 3 ケインズが言ったこと vs. ケインズがやったこと
 4 ケインズがやったこと
 5 長期的にみればわれわれはみな死んでしまう!
 6 『貨幣改革論』から『貨幣論』へ
 7 『貨幣論』にはどんなこと書かれているのか
 8 『一般論』に向けて
 9 ケインズのやったことは結局どういうことなのか
10 ルーズに結合されたシステム
11 おわりに

第5章 ポランニーの「生の充足」論  内山哲朗
 はじめに
 Ⅰ K. ポランニーと現代
 Ⅱ 「社会と経済の関係」認識
 Ⅲ 社会的経済と<社会の自己創出>運動
 おわりに

第6章 ハイエクの新自由主義 その光と影  宮本光晴
 はじめに
 1 ハイエクをめぐる思想状況
 2 さまざまなリベラルの形
 3 自由とルール
 4 ハイエクの市場競争論
 5 二つの個人主義
 6 自由主義の課題

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内容説明

独自の思想と時代認識に立った著名な経済学者6人を取り上げて、現代を考える上での問題や視座を考察する。アダム・スミス時代、マルクス原蓄論、ウエーバーの苦悩、ケインズがやったこと、ポランニー「生の充足」論、ハイエクの新自由主義。

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