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遠藤周作論

母なるイエス

遠藤周作論
著者 辛 承姫
ジャンル 文学・語学
出版年月日 2009/02/15
ISBN 9784881252178
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序章
第1章 はるかなヨーロッパに向かって
  1節 「白」に表象されるヨーロッパのキリスト教――「アデンまで」
  2節 フランス留学と戦後体験――『青い小さな葡萄』
第2章 西欧との対決――『留学』
  1節 ヨーロッパの夢を背負った戦後初の留学生
  2節 背教者荒木トマスの造型
  3節 〈ヨーロッパ〉というキリスト教との戦い
第3章 〈母なるもの〉に託された日本のイエス――『沈黙』
  1節 「父の宗教」から「母の宗教」への転換
  2節 「神の沈黙」が語るものは何か
  3節 切支丹物における〈弱者〉の系譜
第4章 〈母なるもの〉の系譜
  1節 見出された〈母なるイエス〉――「男と九官鳥」
  2節 〈私のイエス像〉への具現――「私のもの」
  3節 〈母性〉の原像――「母なるもの」

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内容説明

遠藤文学が結晶させた「母なるイエス」には、西洋と日本、一神と汎神といったものが複雑に投影している。著者は遠藤の西洋体験を軸にイエス像について考察し、「母性=母なるもの」の系譜を探っていく。

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