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マイノリティ女性のアイデンティティ戦略

「母親性」の役割

マイノリティ女性のアイデンティティ戦略
著者 服部 あさこ
ジャンル 社会
出版年月日 2010/02/28
ISBN 9784881252451
判型・ページ数 A5・288ページ
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに
第1章 複数の被差別カテゴリーに属する
    主体としてのマイノリティ女性
 1―1 本研究における差別の考え方
 1―2 被差別の可能性をもつ主体のアイデンティティ
 1―3 マイノリティ女性をめぐる問題
第2章 日本におけるマイノリティのライフヒストリー研究
 2―1 先行研究
 2―2 ライフヒストリーの信頼性,代表性問題
第3章 部落出身女性のライフヒストリー
  事例1 戦略的対応を身につける
  事例2 差異の虚構性の告発
  事例3 押し付けられたカテゴリーのとらえ返し
  事例4 仲間との歩みで育まれた強いアイデンティティ
第4章 在日コリアン女性のライフヒストリー
  事例5 在日コリアンを可視化させる「きっかけ」づくり
  事例6 戦略としての民族文化
  事例7 同じ痛みを共有する仲間の重要性
第5章 ライフヒストリーにみる困難の様相と自己解放の過程
 5―1 差別的なまなざしの認知と内面化
 5―2 マイノリティの中のマイノリティとしての困難
 5―3 対抗する言説集団の獲得
第6章 「母親性」の影響
 6―1 世代性の語り
 6―2 情緒的一体感の表明
 6―3 「母親性」の影響
参考文献
あとがき

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内容説明

被差別カテゴリーに属するマイノリティ女性は自己解放が困難であることを明らかにし、インタビューによるライフヒストリーを例示して、情緒的一体性つまり「母親性」が差別への対抗力をつけることを可能にする点を明らかにしていく。

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