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行基論

大乗仏教自覚史の試み

行基論

奈良時代の高僧・行基。膨大な先行研究を踏まえた上で行基とその弟子の思想に焦点をあて、大乗仏教自覚史の萌芽期をあきらかにする。

著者 角田 洋子
ジャンル 哲学・心理・宗教
歴史
出版年月日 2016/02/29
ISBN 9784881253021
判型・ページ数 A5・260ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

序 章 古代仏教史における本論考の課題
    はじめに
      僧尼等の主体的な教義の自覚/ 行基仏教の見直し/行基研究の新たな課題

第一章 研究史
    はじめに
    第一節 行基仏教の思想的背景
      瑜伽唯識論と行基/三階教と行基/「『瑜伽師地論』と行基」の再検証
    第二節 行基集団とその指導層
      行基を支持した豪族や下級官人/行基と技術者集団/弟子僧尼の存在
    おわりに

第二章 『瑜伽師地論』と行基集団
    はじめに
    第一節 玄奘のインド求法 ─『大乗瑜伽師地論』をもとめて―
      玄奘と『瑜伽論』/玄奘と大乗思想
    第二節 『瑜伽師地論』の日本伝来
      道昭の玄奘仏教継承/道昭と『大乗瑜伽論』
    第三節 行基と『瑜伽論』
      行基の『瑜伽論』学修/行基弟子と『瑜伽論』/霊異神験と禅定
    第四節 行基知識と『瑜伽論』
      『瑜伽論』巻二十六の写経
    おわりに

第三章 初期道場と行基集団
    はじめに
    第一節 伝承の中の「道場」
      桜井道場への疑問/華厳為本体制と「伽藍縁起」/道慈と熊凝道場/
      仏舎・精舎・道場
    第二節 「大宝僧尼令」における「道場」
      寺院に拘束される僧尼/衆生教化の場としての道場の登場/
      道昭の禅院での活動/道場活動を禁ずる僧尼令の成立
    第三節 『日本霊異記』の道場法師
      道場法師説話/飛鳥川の開発と道場法師
    第四節 道場・弥気山室堂
      道場・慈氏禅定堂/天平期の慈氏信仰/大般若経と弥気寺知識
    おわりに

第四章 行基集団と四十九院の運営
    はじめに
    第一節 養老元年詔再読
      養老元年の行基弟子/小僧行基の効果/朋党の実態/養老期の僧尼政策/
      官僧尼を仲間とした初期の活動
    第二節 官僧尼の覚醒
      古代僧尼の立場/日本の古代僧尼の特殊性/道昭の覚醒/
      道昭の感化を受けた官僧達
    第三節 大須恵院の建立
      行基等の初期活動/須恵器生産と大須恵院/大須恵院を支えた氏族/
      大須恵院建立と『瑜伽論』
    第四節 土塔と大野寺
      平城宮からの撤退/土塔発掘の意義/独創的舎利塔と「菩薩地」/
      土塔建立に参加した人々/土塔の手本/大乗教義による氏族結集
    第五節 菅原寺
      四十九院を統轄した菅原寺/菅原寺から喜光寺へ
    おわりに

第五章 「大僧正記」(「師徒各位注録」)について
    はじめに
    第一節 研究史と写本の検討
      四写本の「大僧正記」/四写本の異同と校定
    第二節 写本の伝来とその系譜
      写本の伝来/竹林寺の創建と『竹林寺縁起』/
      「大僧正舎利瓶記」に附属する「大僧正記」
    第三節 「大僧正記」という史料
      「大僧正記」実は「使徒各位注録」/「大僧正記」と大須恵院/
    第四節 「師徒各位注録」のもつ意味
      釈尊への帰依/僧位をもつ弟子等/組織的指導体制/豪族出身僧尼の役割
    おわりに

第六章 天平十五年正月の法会と行基
    はじめに
    第一節 天平十五年正月の法会
      未曽有の国家法会
    第二節 大乗法会の登場
      大乗仏教の興隆とその特徴/大乗金光明経の転読/四十九人の大徳たちと行基
    第三節 大乗法会登場の仏教史的背景
      国家法会の主旨/国家による大乗思想の受容/聖武天皇と大乗仏教/
      行基容認の仏教史的背景
    おわりに

終 章 まとめと課題
    第一節 まとめ
    第二節 今後の課題

あとがき
索  引


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内容説明

奈良時代の高僧・行基。

膨大な先行研究を踏まえた上で、行基とその弟子の思想に焦点をあて、大乗仏教自覚史の萌芽期をあきらかにする。

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